チャンセロリア（Chancelloria sp.）/古生代カンブリア紀（5億4200万 -- 5億500万年前）原始的な動物とされるチャンセロリアは最も原始的な海綿動物と目されていましたが、今ではそれさえもはっきりしない謎の生物です。一見、植物のように見えますが、れっきとした動物です。体にあく孔からプランクトンや水分を取り込み栄養を得ています。現在では産地のアメリカ・ユタ州ウィラー頁岩は閉山しており、一般向けにはで回りません。原始の地球における、進化の過程で出現した生物かもしれません。今回の標本は三葉虫（エルラシアキンギ）も隣に付属しており、チャンセロリアが海底で生存していたことがはっきりと証明できる化石です。また、葉緑色素も残留していることから保存状態はパーフェクトといえます。ただ一つ言えるのはこのレベルの標本はもう出回ることはないと思います。かなり価値があるものですので、探されていた方この機会にどうでしょうか。