サンスイのインテグレーテッドアンプ、AU-D907F EXTRAです。以下、整備内容です。【整備調整内容】・ すべてのボリュームコントロール、操作スイッチをアルコール洗浄・一部のスイッチは分解・端子磨き・接点グリースを塗布しています。・ 目視で怪しい部分をはんだ付け修復・ スピーカー・ヘッドフォンリレーの接点磨き、接点復活材を塗布・ ヒートパイプのシリコングリースの塗りなおし・ 入出力端子磨き・ イコライザーブロックのDCオフセット、サーボ調整（MC入力はトランス）・ Power AMP部の 終段バイアス電流、出力DC Offset調整【所感】数十年前のアンプだから「老体に鞭打って…」なんて思って聴くのは大間違いです。数字上の話ですが、例えばDENON PMA-SX1と比べても、全高調波歪率はPMA-SX1の0.01%に対しAU-D907F EXTRAは0.003%と１桁違います。S/N比もライン入力、MC、MMと全てAU-D907F EXTRAが上です。SACD、ハイレゾの情報量が多いソースでも繊細な解像度があり、クラシック、ジャズ、ポップスまでしっかり聴かせてくれる懐の深さがあります。まさに若者より基礎体力や足腰がしっかりした高性能な「老兵」です。特にこの機種で力を入れているのがフォノ。レコード全盛の機種なので中身のレベルが格段に違うので、レコードをこれから聞きたいという方は半端なフォノイコよりもこちらの方がよい音かと思います。【状態】動作は問題ないです。外観も清掃して綺麗にしていますが、古いものなので細かい傷等はあります。古いものなので長期の動作保証は軽々しくできませんし、いずれはどこかガタが来る可能性もあります。ただ、上記整備しているので現状ガリなくいい音で問題なく使用できますし、すぐ壊れるということは無いかと思います。ここまで良い状態で整備されたこの機種はなかなかないと思います。【内容】本体(電源ケーブルは本体についております。)